2018年11月2日金曜日

学生が企画運営したシンポジウム「AI時代を生き抜くキャリアデザイン」

キャリアデザインプログラム運営委員の小山健太です。

東京経済大学キャリアデザインプログラム(以下、CDP)とCDP生で構成される学生団体 TKU Unlimitedは、Google Womenwillの理念に賛同し昨年度から活動を展開しています。

2018年10月13日(土)に、CDP with Google Womenwillシンポジウム『AI時代を生き抜くキャリアデザイン』を、本学国分寺キャンパス、大倉喜八郎 進一層館(フォワードホール)で開催しました。(主催:東京経済大学キャリアデザインプログラム、学生団体TKU Unlimited、協力:Google Womenwill)

来場くださった皆様、そして、ご協力いただいた岸田明理様(グーグル合同会社ブランドマーケティング Womenwill プロジェクトマネージャー)、本当にありがとうございました。

さて、このシンポジウムは、TKU UnlimitedのメンバーであるCDP生が主体的に企画、運営したものです。CDPは2017年度スタートですので、現時点のTKU Unlimitedメンバーは1・2年生のみです。
シンポジウムの報告は学生たちから近々発信されますので、私からは学生をサポートしてきた立場として感想をお伝えします。

シンポジウムを企画運営したTKU Unlimitedメンバー

このシンポジウムの企画は、今年5月30日に開催したCDP with Google Womenwillワークショップ『AI時代を生き抜くキャリアデザイン』がきっかけで始まりました。ワークショップでは、Womenwillプロジェクトマネージャーの岸田様にお越しいただいて、AI(人工知能)やテクノロジーが自分たちの身近に既に使われていて、仕事でもそうした新しい技術を活用することで様々な可能性があることを学生たちは学びました。

そうした「テクノロジーを活用した働き方」と、TKU Unlimitedが昨年度からテーマにしている「育児と仕事の両立」が結びついて、学生たちからのアイディアで今回のシンポジウムが企画されました。学生たちが作ったシンポジウムのチラシには、以下の呼びかけが掲載されました。

学生による学生のための未来の働き方を考えるシンポジウム ”集まれ!育児と仕事の両方に興味のある学生!”
子育てをしっかりやりたい!自分のキャリアも充実させたい!でも育児休暇や仕事を早退してしまうと、仕事仲間やチームに迷惑がかかってしまう・・・
育児や家事をしながら仕事続ける方法、仕事復帰がしやすくなる方法は無いのだろうか・・・? 
そこにテクノロジーが加わることによって育児中の社員もチームの一員として役割を持って働くことができるはず!このシンポジウムで、一緒にテクノロジーを活用した新しい働き方を考えて見ませんか?

実は、このシンポジウムの企画準備の段階で、TKU Unlimitedメンバー自身が、テクノロジーを大いに活用したことで、「仕事」の効率と質が向上しました。
最近の学生は様々な活動をしているので、とても忙しい!そこで、オンラインツールを使って、テレビ会議でミーティングをしたり、文書やスライドを作成したことで、プロジェクトをどんどん前に進めることができました。でも、Face to Faceのミーティングで、メンバー間で方向性の擦り合わせをすることも大切にしました。

そして、シンポジウム当日は、Womenwillプロジェクトマネージャーの岸田様からの基調講演のあと、そうした学生たち自身が「新しい働き方」に取り組んだ実践報告をしました。

また、シンポジウムでは、来場者参加型のワークショップもしました。私としても、このワークショップはとても興味深かったったです!TKU Unlimitedメンバーの進行のもと、来場者から抽選で3人の学生が選ばれ、キャンパス内の別々の教室に分かれて、オンラインツールを使って共同作業に取り組みました。しかも、そのオンラインでの共同作業に、現在オーストラリアに留学中のTKU Unlimitedメンバーも参加しました!

オンラインで共同作業をしている様子(来場者参加型ワークショップ)

シンポジウムの中でこうした来場者参加型のワークショップをすることになった背景には、学生たちが実際にオンラインツールを導入するプロセスで一番課題だったことは「オンラインツールを使い始める心理的ハードル」だったことがあります。でも、一度使い始めると簡単ですごく便利なことを、学生たちは経験しました。
そこで、テクノロジーを活用したチームワークがもっと広がるためには、自分たちと同じように「新しいツールを使い始めることに、なんとなく気が引けてしまう」という思いを持つ人に、実際にテクノロジーを体験できる機会を提供することが必要なのではないか。そういう学生たちの思いで、シンポジウムの場で来場者参加型のワークショップをすることになりました。

今回のシンポジウムで私が一番印象的だったのは、学生からの実践をともなった話題提供です。5月のワークショップ以降、学生たちがシンポジウムで伝えたいメッセージを自分たちで考え抜いて、磨き込んできたからこそ、大きなインパクトがあったように思います。
シンポジウムには、学生だけでなく社会人の方にもご参加いただきましたが、「とても勉強になりました。自分の会社でも使用して、どんな人でも働きやすい環境を作っていきたいと思います」という声もあり、反響が大きかったと感じています。

TKU Unlimitedのメンバーは、今回のシンポジウムを通じて、テクノロジーを活用した新しいチームワークの必要性と可能性に気づきました。私としては、学生たちが卒業後に、それぞれの職場で働き方を変えていく推進役になってくれることを期待しています。

とは言うものの、事前の広報・告知の努力や、1年生メンバーとの作業分担などいくつかの課題も残りました。今後、そうした課題を克服して、TKU Unlimitedの活動がさらに充実していくことを願っています。